プロが教えるシストレコラム

山中康司氏のコラム

第105回:12月ポートフォリオの経過(2)

掲載日:2018年2月2日

 

●12月ポートフォリオ概要

 

前回の繰り返しになりますが、12月ポートフォリオのストラテジ選択基準は以下の項目を30日間と3か月で観測し、両者で全ての条件を満たしているものを、「マーケットベース」、「低リスク型」、「バランス型」、「トレンド型」から2本ずつの合計8本選びました。

 

(1)損益曲線が右上がりで、左半分(過去)と右半分(最近)で極端な違いが無いこと

(2)リスクリターンが2.0以上であること

(3)取引回数は週に1回以上、1日の取引回数が5回を超えないこと。

(4)プロフィットファクターが2.0以上であること

(5)最大連続負け数が10回を超えないこと

 

前回1月18日時点で001one(EURJPY)を入れ替えましたので、現在のポートフォリオは以下となります。

 

「マーケットベース」        Feboffx212(EURGBP)、Gaoforex(USDCHF)

「低リスク型」                   NB001(AUDUSD)、G-TradeFive S_(EURJPY)

「バランス型」                   Return(GBPJPY)、Widjaja(CADJPY)

「トレンド型」                   Perfection5(EURAUD)、Sionfx(GBPUSD)

 

●各ストラテジのパフォーマンス

 

1月18日から31日までの約2週間のパフォーマンスと前回のパフォーマンスはカッコ内に示します。今回は各ストラテジで1万通貨単位での結果、前回分については単純pipsとなりす。単純合計は出来ませんが、傾向の把握には十分です。

 

 Feboffx212(EURGBP)= -33,617円(取引なし)

 Gaoforex(USDCHF)= +1,002円(-13.4pips)

 NB001(AUDUSD)= 0円(取引なし)

 G-TradeFive S_(EURJPY)= -23,650円

 Return(GBPJPY)= -10円(+28.7pips)

 Widjaja(CADJPY)= +20,350円(-32.0pips)

 Perfection5(EURAUD)= +5,876円(+14.4pips)

 Sionfx(GBPUSD)= -150,242円(+31.4pips)

 

 合計= -180,291円(-108.6pips)

 

2週間の間に随分と劣化していますが、そのうちのほとんどがSionfx(GBPUSD)の損失です。これを除けば-30,049円と全くの許容範囲ですが、ポンドが動いているとはいえ、1万通貨単位、実質10営業日で何をやらかしたのか見てみます。

 

損益曲線を見ると明確ですが17日を境に直前の1週間で一気に+から大幅なマイナスに転じていますが、その取引内容も見てみます。

 

ことごとくストップに引っかかっていますが、これはこの間のポンド上昇相場で売り上がっては切りの連続によるものです。上記全取引がどこでエントリーされたのかをチャート上にプロットしてみました。

 

ストラテジーの概要を見ると「日足のRSI、MACD、一目均衡表、センチメントインディケータを使って、ボラティリティが極端に高くないときに、長期トレードを行います。トレンドフォローと逆張りの両方でエントリーします。」とありますので、今回のケースでは逆張りで持っていかれたと考えられるでしょう。

 

当然、このストラテジは入れ替えの対象となりますし、また過去1か月間まったく取引が行われなかったNB001(AUDUSD)も入れ替えの対象となります。

 

12月ポートフォリオでわかったこととして、短期の評価は振れが大きくなりやすいということ、またトレンドが出ている時に逆張りで入る可能性のあるストラテジは選択肢から除外した方がよいということにはなりますが、これはトレンドが出ずもみあいの時には逆のことも言えるため、評価が非常に難しいところだと思います。

 

自分の考えたストラテジでなく、他人のストラテジでほとんどの部分がブラックボックスのため、出来るならばもっと長期で評価を行いたいところなのですが、これも直近で成績がよく短期運用結果でピックアップされる傾向では難しい、実に悩ましいところです。ストラテジの選択基準自体は、それほど間違ったものではありませんが、ピックアップの段階でうまく実現できないという印象です。

 

今回のストラテジはいったん停止した上で、もう一度振り出しに戻って考えることとしましょう。

 

コメント(0)

プロフィール

山中康司氏

1982年慶応義塾大学卒業後、バンク・オブ・アメリカ入行。1983年から為替トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。1993年プロプライエタリー・マネージャーとして債券、デリバティブ等の取引にも携わる。 1997年日興コーディアル証券に移り、日興シティ信託銀行外為推進課長。1999年為替資金部次長として為替トレーティングとマーケティングを管理。 2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役。 テクニカル分析とアストロを組み合わせた独自の為替予測を行い、各社にレポートを配信。セミナー講師やコンサルティング等もつとめている。著書に「金融占星術入門」 (パンローリング) 、「投資手帳」 (同) 。 内外の専門誌への執筆、セミナーDVD等多数。

 

オフィシャルサイト 有限会社アセンダント http://ascendant.jp/